
1998年の暮れ。
居酒屋の片隅で、演劇が大好きな仲間たちが酒を片手に夢を語り合っていました。
「芝居がやりたい」
「自由に演技ができる劇団を作りたい」
「拍手をもらって、心の奥からジーンとするような芝居を」
そんな酔っ払いの戯言が、やがて現実になります。
翌1999年12月19日。
経験も技術もないまま、無謀を承知で旗揚げ公演を行いました。
タイトルは『おかえり』。
会場は劇場ではなく、催し広場でした。
それでも、諦めていた夢がひとつ叶った瞬間だったのです。
当時のメンバーの誰ひとり、
今の劇団の姿を想像できていたとは思えません。
ただ単純に、「演劇をやりたい」。
その想いだけで、ここまで来ました。
ひとつだけ大切にしてきたことがあります。
それは、演劇をするなら「楽しいものを創る」ということ。
演じる側が楽しめなくて、
どうしてお客様を楽しませることができるだろうか。
この想いがなければ、
劇団はきっと続いていなかったと思います。
ここまで歩んでこられたのは、
毎回劇場に足を運び、温かい声援を送ってくださる
お客様の存在があったからにほかなりません。
心より感謝申し上げます。
これからも、舞台の上でお会いできることを願っています。
おかえりは、脚本から上演まで、すべてオリジナル作品で舞台を創る劇団です。
物語はコメディタッチ。
笑って、少しドタバタして、
気がつくと、最後にほろっと涙がこぼれる。
そんな作品づくりを大切にしています。
舞台の中にあるのは、特別な誰かの物語ではなく、
どこかで見たことのある日常や、人と人とのつながり。
劇団のメンバー同士の関係も、
どこか家族のようです。
ぶつかって、笑って、支え合って、
ひとつの舞台を創り上げています。
観終わったあと、
「なんだか、あたたかい気持ちになった」
そう思っていただける舞台を、これからも届けていきます。
劇団名を中心にデザインしました。
ロゴの上部には、私たちの活動拠点である
さいたま芸術劇場を配置しています。
この場所が私たちの居場所であるという思いと、
これからも大切にしたいという願いが込められています。
劇団は英語で theater company ですが、より親しみやすく Gekidan としました。
